Speater が App Store から消えたので、自分で理想の再生プレイヤーを作った話
2026年9月14日 ・ 開発の話
Speater という再生アプリがありました。語学学習に使っていて、とても良いアプリでした。
ところが App Store から消えてしまいました。いま検索しても出てきません。
そこで、自分で作ることにしました。Emersa です。
Speater の何が良かったか
まず巻き戻しです。
YouTube のように10秒・15秒で飛ぶのではなく、タイムライン帯の波形を指でスライドさせて、1秒単位で好きな場所に戻れます。この操作感が本当に良かったと思います。
聞き取れなかったセンテンスや単語を、何度でも聞き直せます。個人的に、語学学習ではここが一番大事だと思っています。
ほかにも良かった点があります。
- 字幕ファイルを動画ファイルと結び付けられる
- 無音区間を自動で識別してくれる
- だから一つ前・一つ後ろの文に飛べる
文の単位で行き来できるのは、地味ですがとても快適でした。
作ったもの
上に挙げた機能は、すべて入れました。波形をスライドしての巻き戻しも、無音での自動分割も、文単位の移動も、字幕ファイルの読み込みもあります。
そのうえで足したのが、ここからの機能です。
字幕がない音声にも、字幕が作れる
AI(Whisper)で音声を文字にします。これがオフラインでできます。
いまは英語のみですが、今後は広げていきたいと考えています。対応してほしい言語があれば、教えていただければ早めに対応します。
ポッドキャストもオーディオブックも字幕が付いてこないので、自分としては、これが一番欲しかった機能でした。
ワンタップで辞書が引ける
字幕の単語をタップするだけです。これもオフラインで動きます。
辞書は自分で取り込めます。無料の配布辞書ですぐ始められますし、手持ちのファイルも使えます。.mdx(MDict)、テキスト、TSV、JSON / JSONL あたりはだいたい読み込めると思います。英辞郎もそのまま入ります。
ワンタップで単語保存、そのまま復習まで
意味が出ている状態から、タップ1回で保存できます。保存した単語は FSRS(Anki と同じアルゴリズム)で反復カードになります。
さらに、保存するときに、その単語が出てきた英文と、その部分の音声クリップも一緒に保存されます。復習のときに「どこで聞いた単語だったか」を思い出せるので、ここは自分でもよく出来たと思っている部分です。
複数端末で同期できる(有料)
同期先はご自身の Google Drive です。PC で観て保存した単語を、移動中にスマホで復習できます。
Mac・iPhone・iPad・Windows で使えます
先日 Mac 版と Windows 版を公開したので、これで4つ揃いました。機能はどれも同じです。
購入はアカウント単位なので、どれか1つで購入すれば他の端末でも有効になります。
無料でも十分に使えます。 字幕の自動生成が毎月90分まで、単語の保存が1日10語までという上限はありますが、取り込む本数は無制限で、辞書もリピートも書き取りも全部使えます。
最後に
興味のある方は試してみてください。とくに Speater の代わりを探している方には、合うのではないかと思っています。
「こんな機能があったらいいな」というものがあれば、サポートから教えていただけると嬉しいです。